Ubuntu20.04でremote-camera-sdkを使ってRX0II(DSC-RX0M2)を動かす-Programming
Programming Article
2021-05-11にリリースされた「Camera Remote SDK Ver. 1.04.00」では以下のような変更がありました。
- DSC-RX0M2(Ver. 3.00以降)に対応。
- Linux® 64bit (x86)版をリリース。
ということで、LinuxとしてUbuntu20.04
、カメラRX0II(DSC-RX0M2)
を動かしてみました。
RX0II(DSC-RX0M2)の本体ソフトウェアアップデート
RX0II(DSC-RX0M2)でCamera Remote SDKを使う要件としてVer. 3.00以降
があるので以下のリンク先の指示に従ってアップデートを行います。
DSC-RX0M2本体ソフトウェアアップデート Ver. 3.00
注意事項
Ubuntuでは、以下のように言われアップデートができません。今回はおとなしくWindowsでアップデートしました。
ご利用の端末からはシステムソフトウェアのダウンロードが行えません。WindowsまたはMac OSの動作するPCをご利用ください。
環境のセットアップ
環境のセットアップのために以下を進めていきます。
- SDKのダウンロード
- カメラの設定
- PC環境の設定
- サンプルアプリのビルド
SDKダウンロード
以下からSDKをダウンロードをします。
ダウンロード後は展開し適当な場所に配置しておきます。
今回はホームにCrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC
を作成・展開して進めます。
mkdir ~/CrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC
展開した中身にはRemoteSampleApp_IM_v1.04.00.pdf
というサンプルアプリを使うまでの流れが記載されているPDFがあるのでそちらに従っていきます。
カメラの設定
早速0. Preparation
> Camera settings and connect to PC(/SBC).
から進めていきたいところですが、いきなり詰まりました。
いくら探してもPC Remote Function
が見つかりません。
しばらく操作してわかったのですがRX0II(DSC-RX0M2)
は、このPDFで示されているソフトウェアとは別のようで、
カメラの設定
> セットアップ3
> USB接続
→ PCリモートにすることで可能なようです。
逆にPDFより簡単になっているのでありがたい。
PC環境の設定
引き続き0. Preparation
の指示に従って準備を進めていきます。
Installation of some necessary packages.
必要なパッケージのインストール
sudo apt install autoconf libtool libudev-dev gcc g++ make cmake unzip libxml2-dev
USB setting
USBバルクの設定変更。Ubuntuは以下のコマンド。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash usbcore.usbfs_memory_mb=150"
sudo update-grub
確認する
以下のコマンドで設定ができたか確認します。
cat /sys/module/usbcore/parameters/usbfs_memory_mb
PDFでは、出力結果が150
になっていましたが、自分の環境では反映できていないのか16
でした。(自分はそのまま進めて問題なかったです。)
サンプルアプリのビルド
1. Sample Application Build
に従って、サンプルアプリのビルドを行います。
最初に作成した作業ディレクトリ(~/CrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC
)に移動します。(また、ダウンロードしたSDKのzipを展開していない方は、unzipコマンドで展開してください。
cd ~/CrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC
unzip [the package file]
以下のコマンドを順に実行します。
mkdir build
cd build
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
cmake --build .
ビルド後は~/CrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC/build
にRemoteCli
ができているはずです。
サンプルアプリでRX0II(DSC-RX0M2)を動かしてみる
準備が整ったはずなので実行してみましょう。
カメラの設定
> セットアップ3
> USB接続
→ PCリモート になっていることを確認し、USBでPCに接続します。
接続後に~/CrSDK_v1.04.00_20210511a_Linux64PC/build
に移動し以下のコマンドを実行しましょう。
./RemoteCli
カメラが接続されていれば、それらがリストとなって出力されているはずです。その中から自分の使用したいカメラの番号を指定します。(自分は1台だったので1を入力。)
1
接続が完了すると使用可能な状態です。
以下のような番号と機能のリストが表示されるので、使いたい番号を入力して使いましょう!
(s) Status display and camera switching
(0) Connect / Disconnect
(1) Shutter Release
(2) Shutter Half Release in AF mode
(3) Shutter Half and Full Release in AF mode
(4) Continuous Shooting
(5) Aperture
(6) ISO
(7) Shutter Speed
(8) Live View
(9) Live View Imege Quality
(a) Position Key Setting
(b) Exposure Program Mode
(c) Still Capture Mode(Drive mode)
(d) Focus Mode
(e) Focus Area
(11) FELock
(12) AWBLock
(13) AF Area Position(x,y)
(14) Selected MediaFormat
(15) Movie Rec Button
(16) White Balance
(17) Custom WB
(18) Zoom Operation
(x) Exit
まとめ
今回は、Ubuntu20.04でremote-camera-sdkを使ってRX0II(DSC-RX0M2)を動かしてみました。 時間があればアプリケーションの方もいじって使ってみたいと思います。